都市をヒートアイランドから救う
クールアイランドシステム
① 緑化装置
木陰で冷やされた空気は日向で温められた空気に向かって移動する。この原理を利用しパッションフルーツのシェード型緑化とIoT 制御によるミスト発生装置を組み合わせ、気化熱を利用して強制的に冷気を作り自然な風を吹かせる緑化装置
➁ 仮配置によるデータの収集分析 数基の緑化装置と各種センサーをエリアに配置しデータを収集。
気象情報・エリア地図情報等と組合せAI で解析
③ データ分析による緑化装置の配置 AI で解析されたデータを基に必要基数の緑化装置をエリア内に配置、エリア内の風を循環させクールアイランドエリアを実証
二酸化炭素の吸収・固定・貯留技術
2本のパッションフルーツを4 月下旬に設置し、10 月下旬には長さ 20m×幅 3.5mに成長
パッションフルーツは短期間で大きく成長しますので、時間換算するとCO2 吸収力が強い植物です。
多年草である為、枯れるまでは CO2 を貯留します。
都市緑化に使用される場合、春から秋に向けて大きく成長し、冬には不要である為、枝葉を和紙に加工することでCO2を固定します。
1)CO2 吸収量の測定
農耕地での二酸化炭素純固定量の(地球全体での)平均値は年間1平方メートル当り0.28 kg 炭素である為、
【例】 上記のパッションフルーツは、70 ㎡×0.28 ㎏炭素=19.6 ㎏炭素
2)CO2 の固定と貯留
不要になった枝葉を焼却、または腐らせるとCO2 の放出になる為、CO2 を固定・貯留する必要がある。
CO2 を固定する方法として枝葉から紙を製造
【例】 東京都で上記写真のようなパッションフルーツの木陰が 10,000 ヶ所に設置された場合、
70 ㎡×10,000 ヶ所×0.28 ㎏炭素=19,600 ㎏炭素の吸収。
紙に加工した場合炭素を吸収・固定・貯留されたことになる。(紙として使用、リサイクルされることで貯蔵)
これを10 年間行うことで 70 ㎡×10,000 ヶ所×0.28 ㎏炭素×10 年=196,000 ㎏炭素の吸収・固定・貯蔵 となる
CO2 の吸収・固定・貯留のサイクル
① 夏季 クールアイランドシステムによるヒートアイランド防止
② 秋季 紙に加工することで CO2 の吸収・固定
③ 草系から作られる和紙は強度がある為、絵画など芸術系に使用して貯留
毎年、クールアイランドシステムを夏季に設置し、枝葉を和紙に加工することで、CO2の削減になる。